空想虚言者
人を騙す以前に、自分を騙すという作業が完了していないとなかなか出来ることじゃない。
そういう意味では、本当の自分を受け入れられずに成長した演技性人格障害者は、こうなる資質(?)が備わるわけだ。
【騙されない技術】片田珠美著 より抜粋
【19世紀スイスの精神科医・アントン・デルブリュックが命名した「空想虚言者」に共通する要素とは...】
①嘘をつく
②嘘を他人に信じ込ませることによって、しばしば詐欺をする
③嘘を自分自身も信じ込んでいる
「とくに③嘘を自分自身も信じ込んでいることが重要である。だからこそ、天才的な詐欺師になりうるのだ。空想虚言症は、自分を実際以上に大きく見せかけて注目や賞賛を浴びたい、つまり自己顕示欲の強いタイプに多いからだ。強い自己顕示欲の持ち主は、注目や賞賛を浴びるためだったら、何でもする。嘘も平気でつくし、少々過剰な演技もする。しかも、自己演出が巧みなので、周囲を魅了し、巻き込んでしまうことが多い。
あなたの近くに、口がうまく、芝居がかった振る舞いをする人物がいたら要注意である。空想虚言者かもしれないので、騙されないように気をつけなければならない。」
(「騙されない技術 あなたの傍の嘘つきから身を守る方法」片田珠美、講談社、2017)
些細な嘘でも積み重なれば修正不可能なものに膨れ上がる。それが崩れた時には全て失う。やつは、やつのような人間はそれに怯えながら日々暮らしているのだと思うと憐れな存在だ。
同情する気は全くない。死ねとは言わないが、どん底に堕ちたらそのまま這い上がって来るな、信用も社会的地位も財も全て失った状態で惨めに生き続けろと、そう願っている。