SILVER RAIN

自身を取り巻く環境と人間模様の雑記です

NPDのAの思考の癖

前回の続き。


Tと飲んだ夜のメインディッシュはAの思考の癖についてだ。
「自己演出による人格」と「本性」が違い過ぎる人間は突っ込みどころ満載である。
これまでに片手ほど強烈なのを見てきたが、とりわけTとの共通の知人であるAは前置きが要らないので話題に上りやすい。

基本的にNPD(自己愛性人格障害者)の精神は「我を崇めよ」であり、特別な存在として扱われたがる。

尊大型はそれが表向きの人格に出てしまうため非常に分かりやすいのだが、
過敏型は内側にあるその欲望を抑え、控えめに、謙虚に振舞う。
一見NPDに見えないが、根底に流れる欲望は尊大と何ら変わらないから厄介だ。
優しく慎ましやかな人格を演じるNPDは、要求をはっきり口にしない代わりに相手に察するように求める。
自分はただ待つだけだ。そして期待が外れたら相手を侮辱し、無能扱いし、脱価値化を始めるのだ。

表向きの顔がその人の人格だと信じていたなら、その豹変ぶりに戸惑うに違いない。
一見冷静に対応しているように見えても、嫌味を並べたり責任を押し付けようとしているのが判るはずだ。
NPDの被害者面に反射的に謝ってしまうような人は大抵その良心に付けこまれているのだ。

Testosterone氏が上手いこと言っておられる。
「がっかりした」「残念です」などの言葉は、「お前が〇〇してくれなくてムカつく」と同義ということ。

大切なのは、字面よりもそこに内包されている意味。
どんな綺麗な言葉を綴ろうが、強烈なナルシシズムに満ちた人格が見えて来る。


NPDは自己評価が低いと言われているが、俺はNPDの自己評価は高いと思う。
しかし手応えのある評価を得られなければ自己嫌悪に陥り、それと同時に自己評価が落ちていく、そういう構図だろう。
やつらは周りに支持して貰えないと一人で立つことが出来ない。
期待通りの展開にならなければ極度の落ち込んで鬱になることも報告されている。
これは【新型うつ病】。

真の鬱とは、責務を果たすために身も心も使い果たした人間がなるもの。 
ちょっと人間関係で躓いたり、扱いが雑に感じた程度でやる気が失せて責務から逃げるような人間が患うのは、無責任でもなれる【新型鬱】なのである。


当然、セロトニンが不足するなどの臨床的特異はなく、薬では何ら治療出来ない。
本人の心の持ちようが変わるか、環境が激変するなどの大きな変化がない限り改善は望めない。

無責任に逃げた事実を隠して、新たな拠り所で心機一転やり直そうと目論むタイプも少なくない。だが、この手の悪評はいつの間にか情報共有が行われているのが常。
新しいプロジェクトの人事からは外されるし、大きな仕事など言わずもがなだ。
情報が行き渡らなかったところから稀に手が差し伸べられることはあっても、その数の先細りは免れない。
途中で放り投げた「逃亡実績」だけは積み重ねたA、この流れは因果応報だろう。
そのくせ自信だけは人一倍だから、
自分を認め持ち上げてくれる人間だけを周りに侍らせ、その信者に脆いプライドを支えてもらう。
だが本当に活躍したい場所には押し上げて貰えないから、認めてくれない世間、活躍できない社会を呪い、鬱になる。
Aのような他罰的思考が根源にあるのが新型うつ病だ。

責務に押しつぶされても尚やり遂げようとする責任の塊のような人間が患う鬱とは、一線を画して考えなければいけない。


新型うつ病についてはネットを検索すればいくらでも定義や症状が出て来るので興味があれば調べて欲しい。
:他責他罰思考
:休養や投薬では改善が見込めない
:学会では病気と認められていない
:過食・過眠傾向


自分は特別な思考をする人間であり、自分を理解しうるのは特別な人間に限ると思い込んでいるようだが、検索すれば、同一人物のことを書いているとしか思えない事例がゴロゴロ見つかる。それだけ思考や行動の癖が似通っているのだ。
自己愛性人格障害者は16人に1人の割合と言われている。結構なモブ。
非凡でありたい自己愛性人格障害者にとって「実はモブだった」なんて宣告は極刑に値するのではないだろうか。

 

おまけ。「受動攻撃」という言葉を聞いたことはあるだろうか?

※(以下引用)

「受動的攻撃」とは、相手に自分の意志をはっきりと伝えずに、大なり小なりのサボタージュをすることで、
相手に身を任せるのを拒むことをいいます。 要は、期待されていることをきちんと行わないのです。
 約束してもその約束を覚えておかないようにしたり、簡単に破ったり、あるいはじれったいほどゆっくりと実行したりします。

 

無視、LINEの未読・既読無視や電話に出ない、約束を果たさない、受けた仕事を途中で降りるなどがこれに当たる。
拒否拒絶、無反応の類は相手を不安にさせ苛立たせる。それこそが受動的攻撃なのだ。
未読無視はAにとっては立派な攻撃ということになる。
これを知っていると、未読常習犯の心理は腑に落ちるはず。
何かが気に入らない、嫌がらせしたい、不安にさせたい etc. 実に陰湿だ。
勿論これはマジで気付かないタイプの未読無視クンには当てはまらない。
あくまで”わざと”リプライしない人間の心理である。

10000歩くらい譲って、Aの未読無視が態とじゃなかったとして、態とじゃなかったとしてだよ?
こういうやつを間に挟んで、高額の発注をかけようと誰が思うだろうか?
妹の結婚式の二次会、Aの身内の店でやってくれと頼まれたが、迷うことなく断った。
友達なのにとひじょ~~~~に残念がられたが、己の普段の対応を省みろと。
パーティ系なんざ急な人数の変更が付き物なのに、未読常習犯に頼れるわけがない。信用されたきゃまず面倒臭がらずにひとつひとつ丁寧に対応するべき。それが出来てないのに期待だけは人一倍なんだよな。

他人のことは揶揄するわりに己のことが一番解っていないというのもNPDの特徴だから仕方ないか。典型的。

酒の肴としては最高なんだが、基本的には地雷原なんで近寄らない方が良い。
遠巻きに観察を楽しむTくらいの付き合いが理想なのかもしれない。