SILVER RAIN

自身を取り巻く環境と人間模様の雑記です

善人面の裏側

コロナの新規感染者が減少したこともあって久し振りにTと会って飲んだ。
 
飲むと大抵話題になるのが、共通の知人Aのこと。
未だ中二精神を失わない自己愛性人格障害者だ。本物の中二時代も知ってはいる。
あの頃は根拠のない万能感と絶望感に酔いしれてるやつも多かったから(俺も含め)、悲劇のヒーローを演じているAの言動など特段気にも留めていなかった。
そして今、当時を振り返り苦笑する年齢になってもヤツだけは変わらない。それどころか悪化している。
 
嘘をついている自覚があるのかないのか知らないが、人によって話す内容食い違ってるし、中途挫折、責任放棄の常習犯で、その理由も到底筋が通らない。時系列も歪んでいる。矛盾を突かれて追い詰められると強制的に話を中断し、いつか必ず説明すると言う。その「いつか」なんて永遠に来ない。そいつの記憶からは都合よく抹消されるからだ。
 
その場で思いついた言い逃れが殆どだから、本人も何を言ったか忘れてしまうのだろう。
どこで誰に何を言ったか、全部覚えちゃいられないほど嘘を重ねているのだから。
最早ウソをついたという自覚さえないのかもしれない。
謝罪を仄めかすこともあるが、正式に無いまま逃げ回る。「謝罪します」と言ったこと自体を謝罪にするつもりなんだろう。幼児以下だ。
 
謝罪や説明を強く要求されないのは、A的には「上手く誤魔化せたから」と思っているかもしれない。
が、事実は違う。要求しないのは周囲がAを見限ったからだ。
守る気のない約束を口にする、底の浅い、嘘に塗れた汚い人間だと判ったからだ。
そんな人間のために割く時間が勿体ないから切った、それが全てだ。
 
最初に見せる善人面に騙され、最初はAを「優しくて良い人だ」と評価する者も少なくない。事実、俺もそう思っていた。頼まれれば何でも引き受ける寛容さを見せるし、そこまでしなくていいよとこちらが恐縮してしまうほどの気遣いも見せる。
最初だけは。
そう、最初だけ。


なんていうんだろうか。
自身を持ち上げて貰うために他人に親切に振舞っている感が凄い。
芸能人がファンサをするのに近い。
偶像を見せ、魅了させ、好きになってもらう、支持してもらうのが目的というか。
過敏型の自己愛性人格障害者ならではの「控えめな」「慎ましやか」な態度も、そうした方が好感を得られると思ってのことだろう。
手段が違うだけで、心の奥底は尊大型となんら変わらぬ「我を崇めよ」なのだ。
相手への依存心や己の慢心を隠している分、尊大型より始末に悪い。
 
プロジェクトに引き入れれば、最初のうちはあれもやりますこれもやりますと大風呂敷を広げるが、
手一杯になると急にハンストを起こす。
期待していた評価が得られなかったり気に入らないことがあると、体調不良を理由にいきなりブッチ。
バレないとでも思っているのかバレても構わないのか、いつの間にか別の場所でコソコソと活動していたりする。
今にも死にそうな雰囲気で語ってたくせに元気じゃん良かったねwwwと失笑されてたこと知ってんのかな。
 
Aを崇拝する信者もまだ残っていることに驚く。年に一度会う程度の付き合いなら正体を見抜けることも無いのか、見抜いた上で適当に捌いているのか。
 
そんな中、Tだけは今も付かず離れずの付き合いを続けている。
理由は「全部ネタだと思えばあれ以上面白い玩具は無いから」らしい。
確かにネタとしては面白いかもしれない。俺は早々にリタイアして必要最低限の付き合いに留めているが、それですらストレスMAX。
Tみたいなタイプならその場で沸騰して怒りをぶつけることはないし、Aも増長して武勇伝を語りたくなるんだろう。 
 
 
 
 
 
 
次回はTと飲んだ時のネタ。