SILVER RAIN

自身を取り巻く環境と人間模様の雑記です

約束を守らない人間

3年くらい前の話。

彼氏が約束を守る気が無いと御立腹の女友達から相談を受けた。

Fちゃんと彼氏は遠距離。彼氏側がFちゃん方向に行く予定が無いという理由で、約束がずっと延び延びになっているんだそうだ。

このまま約束を破る気ならもう別れるし、彼氏に聞いたところで「ちゃんと覚えてる、ちゃんと守るから」と苛立たせて空気が悪くなるので、この彼氏の真意を俺がどう分析するか聞きたいと言われた。

 

いやめっちゃ簡単だけど?でも言って泣かれたり傷付かれると困るので、それでも聞く?と前置きして、伝えたのは以下の話。

男なんて単純だから、どうしてもやりたかったら何を置いてもやるわけ。極端な話、遊びたければ自分の体調悪くても遊ぶし、家族が病気でも自分以外に看られる人がいるなら飲みにいくし、なんならオールまでやっちゃうくらい欲望に忠実なの。裏を返せばやりたくない事はどんどん先延ばしにするし、ちょっと怠いくらいの体調でも大袈裟に騙って、(本当は出来るけど)出来ないです、って言う生き物。やらなきゃいけない事は別にしてね。

だから、約束を後回しにされている時点でFちゃんの優先度はめっちゃ低い。正直ナメられてる。大事になんかされてない。他の用事は突っ込むのに、Fちゃんとの約束は入れられない。そんなのおかしいでしょ?

「行く予定が無いから」っていう理由が先ず有り得ないし。約束があるならそれだけのためにわざわざ行くのが筋でしょ?それこそが予定なんじゃないの?なんで「ついで」扱い? それだけでもFちゃん馬鹿にされてるよ。本当に失いたくない人に対してそんな扱いする?

Fちゃんが約束のことを切り出さないと彼氏からは何も言って来ないって話だけど、それは思い出したくない、忘れて欲しいって事だからね。気になって気になって早く果たしたいって思っているなら、彼氏の方から何度もアポを取ろうとするるよ。今までも結構あったんじゃないの?言うだけ言って実行しないっていうのが。

 と、ここまで話したところでFちゃん沈黙。重苦しい空気の中で絞り出された言葉が、「やっぱり」だった。

信じたいという気持ちに流されて今日までずるずる来てしまったが、自分が大事にされていないことが良く判った、もう何一つ信用できない、とこんな感じで相談終了。

 

 

Fちゃん、その後別れたって報告してきた。お疲れ様でした。呪縛から解放されて何よりです。

 

※このやり取りは書いても良いとの了承済※

 

 

その場を取り繕おうとして守れない約束をするのは後先考えないバカですが、相手が忘れる或いはもう守らなくて良いと言うまで粘るのは最早クズです。自分が守らなかったんじゃない、相手がもう不要と言ったんだ! って言い訳したいんですよね。自分が悪者になることだけは避けたいという考え。

この手の人間にとって大事なのは「自分自身」。守りたいものも「自分自身」。よって、自分が傷付くくらいなら相手を傷付ける方を選ぶ卑怯者です。自己イメージが何より大切なので、牙城が崩れそうになると人間関係をリセットして再構築する逃亡者です。多分一生治らないので、付き合うだけ時間の無駄です。

悔しい記憶ほど抹消し辛く、何度も反芻して苦しくなりますが、良い人に巡り合い、笑い話に昇華出来ますよう。